アザラシの影

アザラシの影

海岸で、日向ぼっこしていたアザラシが、夕方目をさまし、自分の影をみてびっくりしていいました。

「あれぇ、おれは、こったらでかかったんだ、したらさ、すぐさまにでも動物の王さまになれるべさ」

そううぬぼれたアザラシでしたが、つぎの日、自分より数段小さく見えたヒグマにつかまって食べられそうになったとき思いました。

「影みていいふりこいてたら不運なめにあうんだわ、やになっちゃうしょ。