エゾフクロウの卵

エゾフクロウの卵

エゾフクロウの母さんが、ヘビの卵をだいじに抱いてあたためていました。

それを川から見ていたイトウがいいました。

「馬鹿でないかい、その卵をかえしてでっかくなったら、おめぇがいっとうさいしょに、えらいめにあわされるべさ」

エゾフクロウの母さんは、おちついてこう答えました。

「なんも心配すんでない、ちゃんこいうちに、くっちまうからさ」