エゾタヌキとミンク
北海道のみじかくて暑い夏に、喉をカラカラにしたエゾタヌキとミンクが、小さな泉に水を飲みにやってきました。
二匹は、どちらが先に水を飲むか、争いをはじめました。
けれど、争いつかれて一息つき、ちらっと木を見上げると、争いに負けたほうから食べてやるべ。
と、オジロワシとオオワシが枝の上からねらっていました。
それを見た二匹は争いをやめて、顔を見合わせていいました。
「こったら、どうしようもない事してたら、どっちか喰われちまうから、やめるべや。仲良く水飲んだ方がいいんでないかい」